GEME REVIEW
NEO NECTARIS
(C) 1994 HUDSON


基本的に硬派なこのZODIAC。前回のToHeartで方向性を見失う…ハズはありませんが、中和剤的レビューを行うとしましょう。

“月”と聞いてなにをイメージしますか?セーラームーン(笑)?私はNECTARISをイメージします。
このNECTARISは最近になってメジャーになってきたゲームです。近頃、GBやPSに移植されました。見たことはありませんけど… 初代のNECTARISは発売当初シミュレーションに不足していたPC-Engineで発売されました。
ゲーム内容の前にストーリーを少し解説します。非常に簡単手短にまとめると“悪の帝国をやっつけろ”です。それだけではあまりにも単純なのでもう少し詳しく説明します。

・・・21世紀・・・
人類は月にまで進出し、採掘した資源を地球に供給していた。
しかし、その資源をめぐって大国は対立、なかでもガイチ帝国は資源の占有を強く主張した。
2089年4月6日、ついにガイチ帝国は月に軍隊をおくり、ほぼ全土を占領してしまった。
月の工場はすべてガイチ軍の手におち、帝国軍の兵器がつぎつぎと生産された。
さからった人々は全員とらわれ、月面各地の収容所に入れられてしまった。
その間にもガイチ帝国は地球攻撃のための最終兵器、MOAの発進準備を進めていた。
その情報をえた人々は、収容所の脱出をはかった。めざすはMOA発射基地、ベース・ネクタリス。

地球の命運はあなたの手に・・・

というストーリーです。ちなみNECTARISのストーリーです。NEO NECTARISのストーリーは次の通りです。

西暦2099年。あのネクタリス戦役から、10年の歳月が流れていた。
連合軍との戦いに敗れたガイチ帝国は、各国の共同統治による厳しい監視 のもとに置かれていた。誰もが平和が戻ったことを信じて疑わなかった。
だが…

生き延びた帝国軍将校と科学者たちは、 連合国政府のやり方に不満を抱く
財閥家からの資金援助を受け、極秘裏に、 新兵器の開発と、武装蜂起の準備を進めいていたのだ。
プロジェクトネームは、「ネオ・ネクタリス」……

その動きをつかんだ連合国諜報部はついに彼らの秘密基地の場所を突き止める。
なんとそこは10年前の戦争の舞台となったネクタリスであった。

ガイチの残党の野望をうち砕くため、君の率いる特殊部隊は再び月面降りに立った。
彼らが開発しつつある新兵器とはなんなのか…
いま、命運はあなたの手に…

ってな具合です。 どうでも良いことですが、ゲームオーバーのメッセージがまた渋いです。寒気がしますよ(笑)。内容は次の通りです。

2089年5月18日のメア・ネクタリスにおける戦闘はガイチ帝国の圧倒的な勝利に終わった。
連合軍は壊滅し、MOAは予定通り地球に向けて発進した。
7月21日、世界各国はガイチ帝国に無条件降伏、ガイチ帝国の地球支配体制が確立された。
地球の命運を決した激戦の場、メア・ネクタリスの名は苦い記憶とともに人々の心に残るであろう。

あなたは指揮官として失格だ。

作戦は失敗した。

…めちゃくちゃかっこいいですね〜。これもNECTARISのものなんですがNEO NECTARISはもっとかっこいいです。
じつはHUDSON、このメッセージに力を入れてるんじゃないかって思うほど気に入っています。NEO NECTARISは前半が月面での戦い、後半が火星での戦いになるのですが特に後半の火星ステージでのゲームオーバーメッセージが渋いです。それは次の通り。前者は月、後者は火星ステージです。

西暦2099年9月××日
君が率いる連合軍特殊部隊は、ガイチ軍の前に敗北した。

作戦は失敗に終わったのだ。
「ネオ・ネクタリス計画」はガイチの残党によって、 順調に推し進められて行くことだろう。

謎の新兵器の招待を確かめる事もなく、 このまま退却するか否かは君の判断に任せる。

だが忘れないでほしい。

人類の未来は君にかかっているということを・・・

◇ ◇ ◇


西暦2099年10月××日
君が率いる連合軍特殊部隊は、ガイチ軍の前に敗北した。

作戦は失敗に終わったのだ。

同年12月××日

バイオ兵器の量産成功したガイチ帝国は、ついに連合国との全面戦争に突入する。

圧倒的なバイオ兵器の威力の前に、連合国全域は瞬く間に制圧されてしまった。

暗黒の時代の到来である・・

人々は、圧政に苦しむたびに心の中で叫んだ。

この悪夢を未然に防げる者は、誰一人いなかったのか、と。

ゲームの内容は純粋なHEXタイプのウォーシミュレーションです。開発の基本コンセプトは初心者にもわかりやすい、だそうです。さてありがちなシミュレーションではありますが他のシミュレーションと決定的に違う点があります。“生産がない”という点です。ユニットを手に入れるには工場を占領したときに格納されていたユニットを手に入れることができます。この工場は兵器の生産はできませんが、ユニットを格納することで1ターンにしてフル部隊にまで回復させることができます。しかし工場に収容するということは奪われる可能性も十分にあります。こうでもしないとクリアできないステージも多数存在しますし。ユニットは各8体編成です。一部のユニットは耐久力性です。ちなみにこの“一部ユニット”の強さは反則です。こいつのおかげでクリアできませんでした。
さてここまでは生産ができないということ以外は至って普通のシミュレーションでした。ここからがNECTARIS特有のシステムです。
基本的に味方が側にいれば有利、ということです。具体的に説明しますと、攻撃力400のユニットが敵を攻撃します。攻撃対象には攻撃力600の味方が接触しています。この場合の味方の攻撃力は400+(600÷2)の700になります。
これは防御側にもあてはまります。ただし防御の場合は攻撃力ではなく防御力が修正されます。攻撃されたユニットの防御力が500だったとします。そのユニットに防御力400のユニットが2体隣接していた場合の防御力は、500+(400÷2)+(400÷2)の900となり、さらに地形効果が追加されますので10%の地形効果だった場合は990となります。999が最大値ですので鉄壁の守りといえるでしょう。これらの効果はゲーム中では支援効果と呼ばれています。
そしてNECTARISの最大の特徴といえるのが包囲効果です。ユニットで敵を包囲するにはHEXであるからには6体のユニットが必要ですが、ユニットで包囲するのではありません。ユニットのZOCで包囲するのです。ZOCとはZone of Controlの略で敵ユニットの周囲1HEXでは停止しなくてはならない、というシステムです。つまり2体のユニットがあれば敵を挟み込むように味方を配置することで包囲効果を得ることが可能です。包囲効果の修正はやられる側にとってはかなりキツイ修正がかかります。攻撃力・防御力ともに半減。上記の工場の話ではありませんがこれらのシステムを駆使しない限りクリアは不能でしょう。そして経験値というものがあるのですが、ゲームのチュートリアルによれば最高に達すると攻撃力・防御力が2倍になるそうです…が、経験値を最高にするにはさほど問題ではないのですが、本当に2倍になっているかどうかが疑わしいところです。
今回の批評ですがNEO NECTARISになっています。NEO NECTARISはPC-Engine SUPER CD ROM2で発売されたNECTARISの第2段です。システムの変更はありません。
ちなみに上記の反則的ユニットはNEO NECTARISで登場します。
タイトルを“NEO NECTARIS”にした理由ですがNECTARIS以上にNEO NECTARISがお気に入りなだけです。
このNEO NECTARISですがCDROMという大容量メディアの強みでNECTARISも収録されています。もちろんノーリメイクの完全版で。裏技もばっちり残っています。
NECTARISで忘れてはならないのがBGMです。NECTARISではPC-Engine独特のPSG…
そしてNEO NECTARISは3曲を除いてすべてCD-DAです。しかもフルオーケストラ!あれは初めて聴いたときは寒気がしましたよ。なんというか…雄大…力強い…そんなカンジの曲です。

いろいろ語りましたがここまで読んで興味を持たれた方はWindows版のNECTARISがココでDLできます。
そんなにサイズも大きくないので是非ともプレイしてみてください。


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