GEME REVIEW
Ogre Battle Saga
Episode Seven
TacticsOger
Let Us Cling Together
(C) 1995 QUEST
(C) 1996 Riverhillsoft
(C) 1997 ARTDINK
タクティクスオウガ・・・何と言っていいのかそれすら迷います。とにかく今まで数々のゲームをプレイしてきましたがこれほど思い入れのあるゲームはありませんでした。何より初めに気付くにが驚くべきその作りの“丁寧さ”です。例えばどんな細かな所であってもオンラインヘルプで調べることが可能です。アイテムはもちろん、魔法、ユニット、地形などありとあらゆるものが調査可能です。またストーリーの流れを振り返る事やそれに付随する“シーン再現”、キャラクター辞典など徹底した親切設計です。
そしてオウガバトルサーガ上というしっかりとした世界観が魅力とも言えるでしょう。その世界特有の宗教、民族、植物、暦、生活様式と挙げていたらキリがありません。やはり世界観が何よりも大切なのかもしれません。他にしっかりした世界観を持つゲームとしては知る限りでは英雄伝説シリーズ、RAYFORCE、聞いた話ではありますが真・女神転生デビルサマナーなどが世界観がしっかりしているといわれています。
現にFINAL FANTASY TACTICS(以下FFT)もFINAL FANTASY(以下FF) Vのようなシステムでしたが感じとしてはさすがに作ったメンツがメンツだけあり似たようなゲームでした。が、なぜか思い入れはありません。確かにゲームとしてはFFTの方がタクティクスオウガよりも面白いでしょう。なのに思い入れは全くない。何故か?そこがやはり世界観の問題でしょう。FFTの場合わずかな時代背景はあるものの世界については述べられていません。ただ言えることはその名の通りFFの世界なのだと思われることだけです。FFを例にとってもシリーズ毎に世界が違うというのも好きにはなれません。特にFF VIIはもはや“ファンタジー”ですらないと考えています。
BGMをFFTと対比するとちょっと聴いただけではFFTの方が良い曲かもしれません。しかしじっくりと聴いていればスルメのように味が出てきます。聴けば聴くほどに・・・
その重厚なストーリーも見逃せません。一体何が正義なのか・・・と。またマルチストーリーで全てのストーリーに該当するわけではないですがめちゃめちゃカッコイイ演出・ストーリーも魅力です。
そして何よりもタクティクスオウガを語るに当たり忘れることが出来ないのが“死者の宮殿”という広大なダンジョンです。ご存じの方は思わず苦笑してしまうでしょう。階層にして全100階という大きさの上、最強の敵の数々、そして途中でSAVE出来ない(中断は可)という過酷な条件。しかしそこに眠る数々の財宝。それを探すというだけでも一つの目的にもなります。
これは個人差があると思いますがアイテムの収集に付随する件で、“戦闘中道具として使用可能”なアイテム(具体例ではDRAGONQUESTIIIの「王者の剣」戦闘中に使用するとバギクロスの効果やFF IVの「癒やしの杖」使うと全員にケアルの効果)や装備により効果の現れるアイテム(例として装備するとパラメータが上がったり、FFシリーズでいう魔法の“追加発動”など)の充実によりアイテムを集める楽しみが深いと思います。また、結果的に自分の好きな名前の剣を作ることが出来るという点も熱くなる要因とも言えます。
さてこれまで長所ばかりを語ってきましたが光と陰が対をなすように、完全なプログラムが存在しないように、確かに短所も存在します。まずは魔法のアニメですが時代の流れもあるでしょうがFFTと見比べるとかなり見劣りします。まぁ、FFTの場合、派手すぎる気もしますが──(なんかあのゲームの演出場合、何かと“明度”を上げて派手さを醸し出している気が・・・)関連事項で何もない(ユニットがいない・地形が“草地”以外の場合)のにそこに炎が立ち上るなどの魔法を使った際の無駄なアニメーションはカットして欲しかったです。その点FFTはユニットがいないと魔法等のアニメは発生しません。
また、使わなければいいのですが“トレーニング”といういわば味方同士で模擬戦を行いLEVELUPをはかるというコマンドの存在も考え物です。制限がない故、何度でも使用可能でゲームバランスを壊しているのは明白です。そして今後のプレイの士気にも関わる重要な欠点があります。“bug”です。ゲームの進行には支障はありませんが実に鬱陶しいものです。もしタクティクスオウガSFC/SS(PS版は不明)版をプレイした方の中に「なんと心の狭い方たちなのだ」というメッセージを目にした方はいないでしょうか?もしおりましたらメールを頂きたいものです。
さて、このタクティクスオウガですが元祖は知っての通りSFCです。2年後にSS、翌年PSで発売されました。
どれが一番か?というとSS版だと思います。最初のアクセスは多少気になりますがそれ以外のアクセスの待ち時間は比較的短くストレスは感じません。またSS版には裏技でCG集が見られます。しかも数が多いです。またほとんどの登場人物に声優が当てられています。聞いた話ですがPS版はアクセスの長さ・多さが指摘されます。またSS版をプレイした方全員が気付くと思いますがPS版に声優は起用されていません。これはキャラクターの思い入れにも影響を及ぼすので頂けません。考え方ではキャラクターのイメージが壊れないとも言えますが──
そして最後に7つのエピソードを持つオウガバトルサーガが恐らく未完に終わってしまうと思われるのは大変嘆かわしいことと思います。それというのも最近ソフトの濫発が目立つとあるメーカーが主要なクリエイターを引き抜いたことにあります。まぁここまで読んで頂いたのであれば“とあるメーカー”がどこかはおおむね予測は出来るでしょうが。
オウガバトルサーガの完結と未来に光と栄光を──
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